恵まれた自然風土がある田上町は、農産物の産地でもあります。田上を代表するブランド「越の梅(こしのうめ)」は、種が小さく果肉が多いことが特徴です。毎年6月から収穫が始まると、県内市場や酒造会社、漬物業者、JAえちご中越などに出荷され主に県内で消費されています。他にも、ルレクチエや越後姫、ネギ、枝豆、桃など、果樹や野菜もたくさん収穫されています。町内に17haもある竹林では香りが良くアクやエグ味が少ない人気の筍が育っています。農作物の多くが、道の駅たがみに農家さんの手で直接運ばれ、明るいスタッフの皆さんを通してお客様にお届けしています。



小澤農園では長ネギやブロッコリー、キュウリ、枝豆などを栽培しています。元々JAに勤めていたという小澤佳太さんは、2019年に就農。新潟の名産品でもある枝豆は、最近初めて大人数の収穫体験も受け入れたとのこと。「人前で話すのは苦手で」「農家も楽じゃないですね」などと言いながらも、お客さんの顔が見える機会が増えて嬉しいとも話す小澤さん。これからが楽しみな若手農家さんです。







あの日、屋は雪国の寒暖差を利用した”純なめこ”などの栽培、販売を手掛ける農家さんです。田上町生まれの捧さんは高知県で地域おこし協力隊として活動後、2023年4月に田上へ戻り就農しました。「純粋に美味しいや楽しいを伝えたい」と話す捧さんたちが目指すのは”未来につながる農業”。半年かけてブランディングを進めたという純なめこは、味はもちろん商品の見せ方にも注目が集まっています。







山café一歩は自然に囲まれた閑静な住宅街のなかで、素材にこだわった料理やドリンクを楽しめるカフェです。現地の味に感動して日本に持ち帰ったという「シカゴスタイルのベーコンワッフル」はメディア露出も多い看板商品です。今後は2号店もオープン予定とのこと。ほぼ毎日更新されるインスタグラムでは、限定メニューから駐車場の空き具合まで、あらゆる情報が発信されるため要チェックです。





 

(有)ライス・イア・コープは米、野菜、果物などの栽培以外にも、県内外の学校へ出向き「お米の授業」を行ったり、農業体験イベントなどを実施している農家さんです。町内の小学校や幼稚園では毎年田植えから稲刈りまでを体験する総合授業の指導役も担当。まちのほとんどの子どもたちが渡邊さんに苗の持ち方から鎌の使い方までを一度は教わっているかもしれません。





 

佐藤農園佐藤重松では稲作を中心に長ネギや里芋、そして田上の特産品であるタケノコ、梅、桃などを栽培しています。9代目となる佐藤潤一さんは、その人柄はもちろん収穫された米や野菜も人気で、町内外のレストラン、カフェなどでも多く使われています。有名な農家さんがいれば県外まで会いに行くほどの勉強熱心さとフットワークの軽さで、農業とまちを日々盛り上げる名物農家さんです。





 

江戸時代から続く山川仙六農園は、「売る農業」ではなく「食べる農業」を大切にする多品目少量生産の農家さんです。2020年には高校で農業科の教師だった山川敏幸さんも加わり、親子3世代での経営に。カメラやドローンでの撮影も得意な敏幸さんは、自慢のたけのこや季節の野菜、果物などをSNSにアップしたりと、まちの美しい景色と共に農業の魅力を積極的に発信しています。





 

山口浩一さんは米や季節の野菜に加え、普段は見かけないような珍しい野菜の栽培も行っています。公務員を早期退職して農業をスタートした山口さん。直播栽培による米作りや畑を耕さない不耕起栽培を試みるなど、一般的な農法にとらわれず自身の環境に合った方法を柔軟に取り入れています。今後は農業用ドローンも導入予定とのことで、これからの農業の形を体現している農家さんです。





 

笠原一さん・笠原政嘉さんは安全、新鮮を第一にアスパラガスを栽培して10年以上になる農家さんです。露地栽培とハウス栽培によって作られるこだわりのアスパラガスは町内でも評判で、出来の良いものは予約で売れてしまうほどの人気ぶり。また、まちの子供たちに向けて食育活動も長く取り組んできた笠原一さんは、教え子からは今も“アスパラのおじさん”と呼ばれている有名人です。





 

ジョイントファーム(株)は美味しくて安心安全な「源泉米」の栽培と販売を中心に、食べる米ぬかやグルテンフリー麺の生産、販売などを行っている企業です。添加物であふれる現在の食品のなかで、腸内環境を整えるジョイントファームの商品は全国の有名百貨店にも並ぶ人気ぶりです。冷めても柔らかい玄米やきな粉の様に甘い米ぬかは、初めて口にする人たちをいつも驚かせています。






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